救済
2024年2月25日
救済
救済を仏教では「くさい」と読みます。読み方はかわりますが、意味は「すくい」です。仏教では何をもって救済というのでしょうか。
生まれ変わり生まれ変わり、迷いの世をまた生まれ変わることから抜け出すことを解脱と言い仏教はそこを目指しました。そのためには、苦しみを除かなければならない。苦しみを除くには、執われることから離れなければならない。そのために出家をしていく道を初期の仏教は説いていました。
ところが、出家者を支える人々はどうなのろうか。社会生活をしなければならないものもいます。経済活動をしなければ生きてはいけません。在家の人々がすくわれていく仏教はないのだろうかと、「大乗仏教」が興ります。日本に伝わっているのはこちらの仏教です。
そして、自分の力では限界があり、さとりを開くことは不可能である。弱い人間をすくうために阿弥陀仏は立ち上がられたと、他力救済の浄土真宗が開かれます。今年はその八百年の年です。