救済

救済

 救済を仏教(ぶっきょう)では「くさい」と読みます。読み方はかわりますが、意味は「すくい」です。仏教(ぶっきょう)では何をもって救済というのでしょうか。

 生まれ変わり生まれ変わり、迷いの世をまた生まれ変わることから抜け出すことを解脱(げだつ)と言い仏教(ぶっきょう)はそこを目指しました。そのためには、苦しみを除かなければならない。苦しみを除くには、執われることから離れなければならない。そのために出家(しゅっけ)をしていく道を初期の仏教(ぶっきょう)は説いていました。

 ところが、出家者(しゅっけしゃ)を支える人々はどうなのろうか。社会生活をしなければならないものもいます。経済活動をしなければ生きてはいけません。在家(ざいけ)の人々がすくわれていく仏教(ぶっきょう)はないのだろうかと、「大乗(だいじょう)仏教(ぶっきょう)」が興ります。日本に伝わっているのはこちらの仏教(ぶっきょう)です。

 そして、自分の力では限界があり、さとりを開くことは不可能である。弱い人間をすくうために阿弥陀仏(あみだぶつ)は立ち上がられたと、他力(たりき)救済(きゅうさい)浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)が開かれます。今年はその八百年の年です。

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