愛がすべてという言葉があります。仏教では愛は「渇愛」といって煩悩に数えられ、苦しみを生む原因の一つとされています。一方、キリスト教で愛を説くと言われますが、愛と言っても二通りあるのです。「アガペー」と「エロス」です。前者は神の愛をさし、後者はいはゆる人間の愛の事を言います。ここを日本人は使い分けなければなりません。平等不変の愛はアガペーなのです。仏教ではこれを慈悲と言います。もしかすると訳者の問題かもしれないと疑うほど違うものなのです。