宥座の器

まず、お話申し上げたいのは、今回の話はあくまで孔子の説く中庸の話です。仏教の中道とは似て非なることを踏まえてごらんいただけたら幸いです。

宥座の器(ゆうざのき)と言われる、不安定な器があります。中が空の時には傾き、一定の水を入れると立ち、入れすぎるとまた傾くという不思議な器です。孔子は、かたよりすぎることへの戒めの実践としてこの器を説明しました。

とても面白いお話です。そして、仏教の中道とは似て非なると申し上げましたのは、仏教の中道は二辺をはなれること、執われからはなれることを意味します。真ん中を取っていこうではないのです。対立軸がなくなっていくのです。
中道と中庸、深く勉強していくと面白そうです。

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