妄念を払うという事

ある人が、盤珪和尚にいった。

「妄念を払えばまた妄念が沸き起こってきます。どのようにして納めたらいいでしょうか。」

すると盤珪和尚、

「妄念を払うという事は、血で血を洗うようなものだ。始め後は払えても、後の血で汚れるのだ

いつまでたっても汚れは除かぬ。取らず嫌わず、起こるがまま、消えるがままにするのだ」

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