大空に包まれる
2022年3月2日
バイクに乗っているときである。その日は雲一つない真っ青な空であった。いつもは空を分けてみていた。大空と大地、空と自分。分けてみていた。
バイクでどこまで走っても真っ青な大空は変わらなかった。どこまでいっても真っ青だった。
その時、初めて感じたのだ。私は大空に包まれていると。曇りの日もあるけれど、私は大空に包まれている。空と私は一つに溶け込むようであった。
正信偈に
摂取心光常照護 | すくいの光は常に照らしているので、 |
已能雖破無明闇 | 迷いの闇はすでに破られているのですが、 |
貪愛瞋憎之雲霧 | 貪りや怒りなどの煩悩が、雲や霧のように、 |
常覆真実信心天 | 常に真実の信心の空を覆っています。 |
譬如日光覆雲霧 | しかし、例えば雲や霧が日光を遮っていたとしても、 |
雲霧之下明無闇 | その雲の下は、暗闇ではないように、如来の光は照らし続けます。 |
とある。わたしはいつも如来の大悲に包まれているのである。そんなバイク日和であった。