外道

 「この外道(げどう)が!」

どこか聞いたことがある台詞です。外道(げどう)とはどんな意味なのでしょうか。広辞苑を引いてみましょう。

一、仏教(ぶっきょう)以外の教え 二、真理にそむく説、邪説 三、災難をもたさすもの、悪魔 四、邪悪の相をあらわした仮面 五、他人をののしっていう語 六、釣りで目的の種類と違って釣れた魚

釣りが出てくるとは思いもしませんでした。冒頭の「この外道(げどう)が!」は何番でしょうか。三か五という所でしょうか。

 さて、最初に出てきたのが仏教(ぶっきょう)以外の教えです。お釈迦(しゃか)様がおられた頃の仏教(ぶっきょう)以外の教えを外道(げどう)といい、その代表格を六師(ろくし)外道(げどう)と言いました。このような教えです。

・善悪の報いはない ・すべては物質の集合体で、物質自体は不変 ・死んだ後は無 ・すべては運命 ・あるとも考えないし、ないとも考えないと判断を保留する ・ジャイナ教

これらの中には、現代人でも同じような考えを持つ人がいるのではないでしょうか。「死んだら無、おしまい」「今だけが楽しければいい」

いずれも外道(げどう)です。

saikohji
  • saikohji

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