江戸時代初期の知恩院住持霊厳師のおはなし。若い公家たちが、霊厳師をからかおうとして、うたを求めた。すると「南無阿弥陀 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」とまず読み、そして「名号の六字のほかを知らぬ身は南無阿弥陀仏というほかぞなき」若い公家たちが、はずかしそうにかえっていったという。