功徳

功徳

 お釈迦(しゃか)様は(さと)りを開かれた後、これを人々に説くかどうか迷われました。そして、梵天(ぼんてん)というインドの神様が要請をして、伝道(でんどう)が始まりました。戒律(かいりつ)を守り、(ぎょう)を修め、功徳(くどく)を積ませることにより、人々をさとりへと導いていかれました。
 後に、出家者(しゅっけしゃ)を支える在家(ざいけ)の人々のための仏教(ぶっきょう)が生まれました。大乗(だいじょう)仏教(ぶっきょう)といいます。行者(ぎょうじゃ)が積み上げた功徳(くどく)を他へ振りむけるようになります。その極地が、阿弥陀仏(あみだぶつ)本願力(ほんがんりき)です。自らの功徳(くどく)をどのようなことがあっても伝えると誓われています。お(ぼん)参りで読む『重誓偈(じゅうせいげ)』に出てきます。『重誓偈(じゅうせいげ)』とは、阿弥陀仏(あみだぶつ)の誓いの要点が説かれています。

為衆開法蔵(いしゅかいほうぞう)広施功徳宝(こうせくどくほう)

人々の為に教えを説き明かし功徳(くどく)の宝を広く施そう

我至成仏道(がしじょうぶつどう)名声超十方(みょうしょうちょうじっぽう)究竟靡所聞(くきょうみしょもん)誓不成正覚(せいふじょうしょうがく)

私が(ぶつ)阿弥陀仏(あみだぶつ))となり私の喚び声(南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ))がすべてを超えてあなたの元に届かないならば決して仏とはならない浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)念仏(ねんぶつ)を大切にする理由はここからきています

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