具足
2024年5月27日
具足
歴史好きの方は、「具足」と聞くと、鎧を想像するのではないでしょうか。海の掃除屋グソクムシは、鎧のような堅い殻に覆われていることからその名が付きました。この鎧の意は、広辞苑で引きますと四番目の意味に出てきます。具足の最初の意味は十分に具わっていることと出てきます。「具」は備わる、「足」は足りるの意味があるからです。
経典の中では、仏の智慧や慈悲が完全に備わっているという意味を指して、「具足」は何度も登場します。
「具足」は他にも、家来や連歌の素材などの様々な意味があります。その中で、道具という意味もあります。
皆様の仏壇にもあります。お墓の形によってはあります。蠟燭立、香炉、花瓶を具足と言います。これらが一つずつだと三具足といい、蠟燭立一対、花瓶一対、香炉だと五具足といいます。ご家庭で、花瓶や蝋燭立が二つあるところは、普段は一つにして三具足、法事などの時には五具足にするといいでしょう。三具足の並べ方は、向かって右から蝋燭・香炉・花瓶で、五具足の並べ方は、向かって右から花瓶・蝋燭・香炉・蝋燭・花瓶です。