具足

具足

歴史好きの方は、「具足(ぐそく)」と聞くと、鎧を想像するのではないでしょうか。海の掃除屋グソクムシは、鎧のような堅い殻に覆われていることからその名が付きました。この鎧の意は、広辞苑で引きますと四番目の意味に出てきます。具足(ぐそく)の最初の意味は十分に具わっていることと出てきます。「具」は備わる、「足」は足りるの意味があるからです。

 経典(きょうてん)の中では、(ぶつ)智慧(ちえ)慈悲(じひ)が完全に備わっているという意味を指して、「具足(ぐそく)」は何度も登場します。

具足(ぐそく)」は他にも、家来や連歌の素材などの様々な意味があります。その中で、道具という意味もあります。

 皆様の仏壇(ぶつだん)にもあります。お墓の形によってはあります。蠟燭(ろうそく)(たて)香炉(こうろ)花瓶(かひん)具足(ぐそく)と言います。これらが一つずつだと(みつ)具足(ぐそく)といい、蠟燭(ろうそく)(たて)一対、花瓶(かひん)一対、香炉(こうろ)だと(いつ)具足(ぐそく)といいます。ご家庭で、花瓶(かひん)蝋燭(ろうそく)(たて)が二つあるところは、普段は一つにして(みつ)具足(ぐそく)、法事などの時には(いつ)具足(ぐそく)にするといいでしょう。(みつ)具足(ぐそく)の並べ方は、向かって右から蝋燭・香炉・花瓶で、(いつ)具足(ぐそく)の並べ方は、向かって右から花瓶・蝋燭・香炉・蝋燭・花瓶です。

saikohji
  • saikohji

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です