他を滅ぼせば自らを滅ぼす
2025年10月8日
昨日の通夜の法話で、阿弥陀経の中から法名を考えたため、共命の鳥の話をさせてもらった。
共命の鳥とは、一つの体に頭が二つがある伝説の鳥で、一つは昼型、一つは夜型でお互い会うことがない。
昼型は一生懸命木の実を集め、夜型は獣を警戒する。いつも片方の頭が寝ているためストレスがたまってくる。
いよいよ昼型の頭が、毒の実を夜型の口に放り込んだ。夜型は死に、毒が体を周り、昼型も死んだ。
その語、仏の教えにより、
他を滅ぼす者は自らを滅ぼし、他を生かす者が自らを生かす
という鳴き声で、法を説いて回る極楽の鳥の仲間入りをさせてもらったのだ。
現代に十分通ずる話である。