二転三転

振込をするために、近くのスーパーの銀行ATMに並んでいた。並ぶのは外である。列の前にはアウトドアの格好をした中年男性が並んでいた。その男性が、「熱い、遅い」となにやら愚痴をぐちぐち言っていた。私は「うるさいひとだな」と思っていた。
列が進み、男性がATMへ、私も続けて隣のATMへ。その機械に向けても男性は、音がするほど画面を打っていた。そして今度は機械に向けて愚痴を言っていた。
男性が先に外へ、私も少しして外へ。
すると男性が、駐車場を数歩歩くと座り、数歩歩くと座りを繰り返していた。何をしているのかと見ているとごみを拾っていたのだ。タバコの吸い殻を拾ってポケットに入れていた。私は「あー勝手にこの人を悪とみていた。申し訳ない」と心の中でつぶやいた。
そして男性は、拾ったタバコに火をつけて吸い始めたのだ。
な、なんとー----!!
今の時代こんな人いるんだ!!
私は気が動転した。このコロナの時期、人が吸っていたタバコを吸うなんて、、、そもそも拾うのか。ゴミを拾っていた。でも吸っていた。これはいい事なのか、悪い事なのか。
こんなにも短時間で人の評価が変わることはめったにない。
そもそも、その人は評価を意識してはいない。評価がころころ変わる私の問題なのだ。

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