亀毛兎角

とかく○○だ。とにかく○○する。ともかく○○する。いずれも兎角と漢字をあてることができます。

この度ご紹介の「亀毛兎角」は仏教用語というものではないですが、比喩表現として度々でてきます。

「亀毛」とは、亀が水草をからめながら泳ぐ姿を亀に毛が生えたように見えることを指します。

「兎角」とは、ウサギの耳が角のように見えることを指します。

いずれも、本来実在しないものが、そう見えたという錯覚から生まれた言葉なのです。

こうして元々は、有り得ないという意味の兎角が、「とかく」という副詞の当て字として使われるようになりました。元々の有り得ないという意味はありません。広辞苑を引くと

  • かれこれ、なにやかや、いろいろ 
  • ともすれば ややもすれば
  • 何にせよ さておき

②の意味で「ともかく」と表記することもあり、③の意味で「とにかく」と表記することもあります。みなさんは使い分けできていますか。

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