九条
2024年4月24日
京都のラーメン屋には、ネギ多めで注文をすると山盛になって出される所があります。そのネギは甘くて、スープと絡み美味しいのです。京野菜の一つ、九条ネギです。平安時代には九条村で水耕栽培されていたようです。
九条の名が付く人物もいます。源平合戦を知る一級資料として有名な日記『玉葉』を書いた関白九条兼実です。法然聖人に深く帰依していました。九条の姓の由来も、京の九条に住まいがあったことによります。
現在でも京都へ行くと、四条通りや十条通りと、横の通りに名前がついています。そして、縦の通りの名前を合わせると住所がわかるようになっています。四条通と河原町通ならば四条河原町、五条通と烏丸通ならば五条烏丸と表記します。
この条は、僧侶が身に着ける袈裟にも影響しています。布をつないだ数によって、五条袈裟、七条袈裟、九条袈裟などの種類が分けられます。五条は普段使い、七条は法要や葬儀、九条袈裟は宮廷や大法要などで着用します。一般寺院で用いる袈裟は、五条袈裟と、七条袈裟です。