下臈
2026年3月20日
「この下郎が!」
どこかの時代劇で聞こえる台詞です。この下郎の語源、下臈を今回ご紹介させていただきます。
まず、臈とは、出家してからの年数を指します。仏教教団の序列は、この臈の長さによって決められていました。出家し、夏安居という雨季の間の修業期間を終えると出家者として年齢が加算されます。その長さによって上臈中臈下臈と分けられました。下臈は、修行年数の少ない僧侶の事を指していたのです。
その分け方が日本の宮廷にも用いられ、平安時代になると年功序列を基準として上臈中臈下臈と区別されました。下臈はだんだん、官位が低い、素性が良くないと意味を変え、下郎の字を当てたという説もあります。
また年功序列のことを臈次といい、これに反すると臈次がないといいます。さらに、駄という価値が低いという意味をたして駄臈次がないとなります。無秩序で乱雑なことをだらしないといい、その語源が下郎の元の字臈に隠されていたのです。