決して尊敬をするお坊様ではなかったが、これだけは僧侶の姿勢として心に残っている言葉がある。お寺には時々、浄土真宗ではやっていないことを求めてこられる方がいる。まじないや祈祷である。そういう相談の時に、電話で「うちはやっていません」と言うのではなく、まずはお寺に来てもらって、なぜ祈祷をしたいのかを聞くことが大切であると言われたことがある。まずは聞く、なぜそう考えたのかを聞くことの大切さを教えていただいた。