はじめて教えを聞く人への手紙

親鸞聖人のお手紙より(御消息第2通)

原文
はじめて仏のちかひをききはじむるひとびとの、わが身のわろくこころのわろきをおもひしりて、この身のやうにてはなんぞ往生せんずるといふひとにこそ、煩悩具足したる身なれば、わがこころの善悪をば沙汰せず、迎へたまふぞとは申し候へ。

現代語訳
初めて如来の本願を聞いて、わが身もわが心も罪悪深重であることを知り、この私がどうして浄土往生ができるのかと迷う人には、私たちは煩悩をそなえた身であるから、私の心の善し悪しを問題にしないで、如来はかならず浄土へ迎えてくださるのだと伝えてください

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