まだ抱いていたのか 『担山和尚全集』より担山和尚が友人の僧と旅をしていると、ある川に着いた。舟がないので、歩いて渡ろうとすると、若い娘が渡れずに困っていた。担山和尚は、娘を背負い向こう岸に渡った。また修行の旅をつづけると、友人の僧侶が怒って担山和尚に言った。「女性に触れるとは何事か!」すると担山和尚は、「なんだ。君はまだ抱いているのか。私は先程降ろしてきたよ。」と返した。