「しあわせ」を漢字で書くと、「幸せ」と思い浮ぶ方が多いでしょう。しかし、昔の小説を読むと「仕合わせ」を表記されることが多いのです。「幸せ」と書くとHAPPYという意味ですが、「仕合わせ」と書くと、いいことも悪いことも全部含めて「しあわせ」になることを意味します。中島みゆきさんの「糸」の最後には、「それをひとは仕合わせとよびます」と後者の「仕合わせ」を当てておられるのです。しあわせに悩んだ時、その思いも全部含めて「仕合わせ」と呼ぶのです。