下品

 「下品」、皆様は何と読みますか。「げひん」と読む方が多いかと思われます。仏教では「げぼん」と読みます。「げひん」と読みますと、品がない、汚いしぐさという意味で用いられます。

 では、仏教(ぶっきょう)ではいかがでしょうか。「品」とは古代インド語で、まとまり、種類という意味です。今期の初めの一歩で学び始めた『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の中で、極楽(ごくらく)浄土(じょうど)に往生する人々を種類別に分けた場面があります。上品(じょうぼん)中品(ちゅうぼん)下品(げぼん)と分けます。さらにそれぞれを上生(じょうしょう)中生(ちゅうしょう)下生(げしょう)にわけ、上品上生(じょうぼんじょうしょう)といったように九種類に分けられます。九品寺(くぼんじ)九品(くほん)の滝などはここが由来です。

 上品(じょうぼん)中品(ちゅうぼん)の人々は仏教(ぶっきょう)の教えを守る人々です。下品(げぼん)の人々は、様々な悪行をする人々です。下品下生(げぼんげしょう)となりますと、仏教(ぶっきょう)では最も重たい罪である()(ぎゃく)(じゅう)(あく)を行った人の事です。しかし、そこではじめて南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)念仏(ねんぶつ)を称えることが説明されます。『(かん)(ぎょう)』最後には、このお(きょう)の要は何ですかと問われた釈尊(しゃくそん)が「阿弥陀仏(あみだぶつ)の名を保て、南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)と称えよ」と言われます。

 親鸞(しんらん)聖人(しょうにん)は、この念仏(ねんぶつ)の教えに導かれました。今からでも遅くはありません。毎月十二日の初めの一歩で『(かん)(ぎょう)』を学んでみませんか。

saikohji
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