一時の感情 家光小話

江戸幕府3代将軍家光公の時代の話。
将軍家の風呂当番であったである久庵という人物が、誤って家光の入浴の折に熱湯をかけてしまった。家光は激怒して久庵を死罪にせよと老中阿部忠秋に命じたが一計を案じ、後日ほとぼりが冷めてから忘れたふりをして将軍に処置を尋ねると、八丈島への流罪へと罪を軽減となった。まわりの者は老中でも忘れごとをするのかと笑ったが、家光は「資材など軽々行うべきではない。一時の感情に流されてはならぬと忠秋が教えてくれたのじゃ」とたしなめたそうな。

saikohji
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