アムンゼンの死

人類で初めて北極点南極点に到達したのがアムンゼンである。
北極探検の際、その時に使用していた航空船がノビレ少将の設計によるものだった。ノビレ少将は自分のおかげで成功したのだと、アムンゼンをからかったことがある。
このノビレ少将が、北極探検で遭難をした。捜索にでるとアムンゼンは言う。まわりの人々は命の危険があるなか何故出ようとするのかと聞くと、
「極地で遭難したものをすくうことは探検家の神聖な義務である。探検家は仕事が終わって引き上げるときには、あまった食料などを次の者の為に置いていったり、氷上に目印を立てたりと、お互いを助け合う者です。少将がたとえ的であっても私は神聖な義務を果たすのみです。

と言って、彼は捜索に出かけ戻っては来なかった。
あなたは余ったもの、余った時間は誰のために使っていますか。

saikohji
  • saikohji

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です