ぞうさん 妄想法話

童謡ぞうさん まどみちお氏作詞である。制作の由来を調べると即興で作られ、詩にそこまでの意図はないようだが、そこを敢えて深読みして法話をしてみたいと思う。

童謡ぞうさんの歌詞をみると
ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね そうよ 母さんも長いのよ
とある。質疑応答形式の詩である。では、誰が誰に質問をしているのであろうか。
お鼻が長いのねと問うているのは誰であろうか。
答えているのはおそらく子供のぞうさんであろう。
質問者は象であろうか。そうするとおかしい。ぞうさんがぞうさんぞうさんと聞くのはおかしいのである。
じつは、他の動物たちが質問しているのである。
質問というより今の言葉でいうといじっているのである。鼻が長いことに小象はコンプレックスを抱いていたのだ。
しかし、小象はコンプレックスを受け入れて返事をするのである。それまでは、鼻を長く生んだ親を恨んでいたが、受け入れたことで親を好きなのよと二番で言わしめているのである。

まどみちおさんにも幼少期になにかしらコンプレックスがあったのであろう。それをいつしか受け入れて親への感謝へと転じたのであ増産
コンプレックスを受け入れることで視界が広がったという詩がぞうさんという詩なのではないだろうかという妄想である。

saikohji
  • saikohji

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です