すべての数字は1の積み重ね

小学生の娘が夏休みの読書に『星の王子さま』を選んだ。
娘が内容がわからないというので、久方ぶりに読み直すと子どものころにはわからなかったことが見えてきた。そもそも『星の王子さま』は子どもが読む者ではなく、大人が読むものだとも思った。
その中で、王子が小さな星で出会った一輪のバラと、バラ園でであった多くのバラの感想がある。小さな星のバラは、王子が世話をかけていた心の通い合ったバラだ。だからバラ園のバラとは全く違う。
友だちの狐もそうである。ただの狐ではない友達の狐である。
心が通い合うと1の数字にいのちが芽吹く。
8月6日は広島原爆の日、合計の数字だけでみてはならない。すべては一人のいのちの積み重ねである。
感染者数も合計数だけで見てはならない。すべては尊いいのちの数字の積み重ねである。
多い少ないだけで一喜一憂をしていると、大切なものを見失う。

saikohji
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