北朝鮮代表で、Jリーグで活躍した鄭大世さんが契約満了となった時のあいさつ文。私は、仏教の教えに聞こえてくるのです。

「来年は日本平の桜の下で家族写真が撮ることができなくなりました。清水で5年。子供がずり這いから、クロールや側転ができるほど成長しました。毎日元気にトランポリンで飛びまくってます。昨日お風呂で成長した体をみて、満了という事実を胸に抱きながら、感慨深く二人を強く抱きしめました。妻もキムチを本当に頑張ってくれました。時が経つにつれどんどん愛が深まってます。それと同じように清水という街とクラブを家族のように愛してます。現役15年で初めての契約満了です。ドイツ時代、内田、香川、安田と、いずれ俺らにもその時がくると話してました。でもこれほど清々しいのは、豊かな現役生活を過ごしてきたからだと思います。清水では特に多くを手にしましたが、それでもまだこれだけ強く苦しさを感じるのは欲深さゆえであり、欲してる以上、飢え続けるということに気づいてから、新潟では欲せず、先も過去も考えず、周りの判断に反応せず、今何ができるかだけ考えてプレーしました。またこの戦ってる感覚を経験できて本当に幸せでした。清水では5年間最高のサポーターの前でその経験と多くのゴールを決めれたし、昇格の感動は体に刻みこまれてます。調子に乗ってて人間関係で揉めることもありましたが、最後は愛するチームメイトと最高の関係を築けました。ずっとここで家族と暮らしたかったですが、ここでの功績を胸に堂々と清水の地を家族と手を繋ぎながら笑顔で後にしたいと思います。ニュースで満了の選手の“感謝しかないです”というコメントを読み、心の中では不満で怒り狂ってるんだろうと思ってましたが、僕の心からも素直にその言葉が浮かび上がってきます。みんなこういう気持ちだったんですね。感謝しかないです。ありがとうございました」